沖縄対話プロジェクトに参加して 神谷美由希

沖縄対話プロジェクトに参加して

神谷美由希
沖縄対話プロジェクト呼びかけ人
(ゼロミッションラボ沖縄理事)

私はこのプロジェクトからたくさんの宝物をもらったなと思っています。まずは呼びかけ人、実行委員の皆さんとの出会いです。それぞれの分野の第一線で活躍されている皆さんからたくさん勉強させてもらいました。同じ呼びかけ人になれたことが光栄で誇りでした。
また大きなシンポジウムでの登壇を経験させてもらいました。最初はこの難しい分野で登壇することはプレッシャーがすごくあって怖かったです。でも「自然体でいいんだよ」と同じく登壇する高嶺さんが言ってくださって、なるべく自然体を意識して挑みました。実際に登壇してみると、話せている自分がいました。この登壇や司会の経験は貴重でした。
そして台湾や中国の皆さんの考えを聞くことが出来たことは大きく、何も分からなかったところから少しずつ理解ができるようになりました。中国の方々との対話で、台湾有事と騒いでいるのは日本の政治やメディアだということが分かり西側メディアの情報に偏っていたことにも気づけました。中国の登壇者の方が、台湾が独立を宣言したり、外部勢力が干渉しない限り武力侵攻はないという話を聞いて、日本の干渉を止めないといけないと思いましたし、はっきり明確に示してもらって良かったです。
そして、中国や台湾の参加者とのつながりを作ることができたことも大きい収穫です。シンポジウムが終わった後も、連絡をとりあっていて、シンポジウム登壇者の呉先生から紹介してもらった同世代の青年とも日中友好訪中団で北京に行った時に、会えて仲良くなることができました。沖縄の問題を共有したら「なにか私たちにできることはありませんか。応援したい」と言ってくれました。このような人間的な愛のある優しいコミュニケーションを日本、中国の方たちができたら、戦争なんてことは考えないはずだと思いました。日本の人たちの中国の方への意識を変えていくことはとても重要だと思っています。
また若者とシニアの協働の最初のきっかけを、若者とシニア世代が対話したサブ企画で作ることが出来たことは大きく、その流れが県民平和大集会につながりました。
これからも対話プロジェクトで実践した対話や交流を大切に、行動していきたいと思っています。